こんにちは、めがねリーマン(@megane30s)です!
いきなりですが、こんなことを思ったことはありませんか?
職場での人間関係がきつい…
仕事に行くのがつらい…
職場でパワハラがありつらい…
そう思った人は、パワハラが日常的にある職場にいる可能性があります。
私は日常的にパワハラのある職場で働いてしました。
そして働いているうちにストレスを受け、うつ病になり、休職しました。
今思えば、「パワハラからは逃げた方がいい」とわかっていたにも関わらず、パワハラを受けているときには、『逃げる』という選択肢をとれませんでした。
そこで今回はパワハラについて解説し、どのように対処すればよいかを紹介します。
『職場の人間関係で悩んでいる』
『パワハラされてつらいと感じている』
『職場でパワハラが起きているのを知っているけど何もできていない』
といった人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください!
パワハラとは?
まずは『パワハラ』について理解していきます。
概要
厚生労働省ではパワハラの定義を以下と定めています。
職場のパワーハラスメントとは、職場において行われる①優越的な関係を背景とした言動であって、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、③労働者の就業環境が害されるものであり、①から③までの3つの要素を全て満たすものをいいます。
要するに、自分よりも弱い立場の人に対して、業務とは関係のないことや人格否定などを行って、身体的、精神的に傷つけること です。
(参考:厚生労働省 パワーハラスメントの定義
ハラスメントの定義|ハラスメント基本情報|あかるい職場応援団 -職場のハラスメント(パワハラ、セクハラ、マタハラ)の予防・解決に向けたポータルサイト-)
パワハラの問題
私はパワハラの問題は3点あると考えています。
パワハラはどこの職場でも起こりうる
パワハラを受けても何もできない
会社がパワハラに対処しない
1つずつ解説していきます。
パワハラはどこの職場でも起こりうる
まず、『パワハラはどこの職場でも起こりうる』ということです。
厚生労働省の調査によると、過去3年間にパワハラを受けた人は31.4%いる そうです。
つまり3人に1人はパワハラを受けていると考えられます。
このことから、3人以上の部署であれば部署のうち1人はパワハラを受けていると考えられます。
また、パワハラの相談件数の傾向についての調査結果をグラフにしたのが以下です。
このグラフを見て、どう思いますか?
私はこの傾向から、パワハラはどこの職場でも起こっている可能性があると考えました。
ちなみに、私は以下のような考えで色分けしました。
青色=よい傾向
黄色=問題はあるけどまだまし
赤色=まずい
それぞれ説明していきます。
まず青色の会社では、相談件数を把握していて、尚且つ減少している状況です。
そういった会社では、パワハラの対策を打てていたり、職場環境が良くなっていると推測できます。
このことから、そのような職場ではこれからもパワハラが減少する可能性もあるのでよい傾向 と考えました。
★★★
次に黄色の会社です。
相談件数は把握しているけど、増加していたり、増減がなかったといった状況です。
増加していることもあり、よい状況とは言えませんが、少なくともパワハラの相談件数を把握しているだけでもまだましです。
そして、相談件数を把握しているということは、相談はできる職場であると考えられます。
このことから、相談ができるのであれば、対策を打ったり、対処できる選択肢がありますので、まだましと考えました。
しかし単にまだましなだけであって、パワハラが起きている状況なのは変わりません。
★★★
最後は赤色の会社です。
3つ合わせて66.2%、約3分の2です。
この3つはかなりまずいと思います。
それぞれ見ていきます。
まず、『過去3年間に相談の有無を把握していない』について。
そもそも相談されているかどうかを把握できていないので、パワハラについて何の対策を打っていないと考えられます。
こういった会社ではパワハラ窓口を設けていなかったり、パワハラを問題だと捉えていない可能性があり、かなりまずいです。
★★★
次に、『過去3年間に相談があり、件数の増減は分からない』について。
相談があったことは把握していますので、先ほどよりはましに見えます。
しかし、『件数の増減がわからない』ということは、相談があっても件数を追っていないということです。
そして件数を追っていなければ、改善がされているかどうかを把握できません。
つまりパワハラがあってもPDCAを回せていないと考えられます。
このことから、『件数の増減がわからない』=『パワハラに対してPDCAを回せていない』と考えられ、まずいと考えました。
★★★
最後に、『過去3年間に相談はない』について。
こちらは一見いいように見えます。
しかし、パワハラが全くない職場はありえないと思います。
(これは私の主観です)
私は『相談がない』=『相談場所がない』だったり、『相談しても仕方ない』と思われている可能性があると考えます。
また最悪の場合、相談されても会社側がパワハラと受け取っていない可能性すらあります 。
このことから、『相談がない』ということはまずい状況だと解釈しました。。
★★★
まとめると、このグラフからは青色以外(黄色+赤色)がパワハラが起こっており、改善されていない会社と言えそうです。
割合で言うと、約9割です。
こう考えると、ほぼすべての会社でパワハラ対策が十分でなく、パワハラが起こりうる環境であると考えられます。
★★★
ここまでのことをまとめると
パワハラを受けている人は3人に1人いる
ほぼすべての会社でパワハラ対策が十分でなく、パワハラが起こりうる環境
つまり、パワハラは日常的に起こっており、しかもどこの職場でも起こりうる ということです。
パワハラを受けても何もできない
次に、『パワハラを受けても何もできない』ことです。
こちらも同じ厚生労働省の調査で、パワハラを受けている人が、パワハラを受けていることを相談している割合が低いことがわかっています。
『パワハラを受けた後の行動』の調査結果をグラフにしたものが以下です。
このグラフから以下のことがわかります。
何もしない人が3割以上いる
退職を選ぶ人が約13%もいる
会社を休むことを選択したのが6%もいない
このことから、パワハラを受けても何もできなくて悩んでいたり、休めなくて退職を選択したりする人がいると考えられます。
転職をするために退職を選ぶのであればいいのですが、パワハラに耐えられず、メンタルを病んで退職せざるを得ないケースもあります。
それは本人にとっては職を失うことであり、かなりつらいことです。
そして会社にとっても、パワハラによって社員が退職することは、貴重な人員を失くすことになり、大きな損失です。
また休職を選択できる人は6%もいません。
パワハラを受けてつらい状況だとしても、休職を選ばず働き続ける人が多いと考えられます。
私自身休職することにはかなり抵抗がありました。
「戻ってこれないんじゃないか」
「他の人に迷惑をかけるんじゃないか」
などと思ってしまっていました。
しかし我慢した結果、うつになり休職しています。
このように、休職後の受け入れ環境への不安があるとなかなか休むことができません。
ほとんどの会社でパワハラが起こっていると考えると、休職や復職へのフォロー体制をもっと整えることが必要になると考えます。
そうすることで、パワハラがあった際、退職するのではなく休職~復職することを選択してもらい、長く会社で働いてもらえるようになると思います。
★★★
さらに細かくグラフを見ていきます。
パワハラをされた際、同僚や上司には2割程度の人が相談していますが、社内、社外の第3者に相談する割合はぐっと下がり5%以下になります。
相談窓口を設置していても、5%程度しかそこには相談にいかないのです。
(100人いても5人以下です…)
相談窓口に相談しても、解決しないと思われていたり、相談するハードルが高いのかもしれません。
また、そもそも相談窓口がない会社もあると思います。
このことから、相談窓口があっても機能していない可能性があります。
ここまでのことから、パワハラを受けたとしても、そもそも何も行動ができなかったり、相談することすらできない人が多い と考えます。
会社がパワハラに対処しない
最後は『会社がパワハラに対処しない』ということです。
同じく厚生労働省の調査で、パワハラを受けていることを認識した後、勤務先のほぼ半数が何もしなかった ことがわかっています。
以下が『パワハラを受けたことを認識した後、会社がどんな対応をしたか』の調査結果をグラフにしたものです。
このグラフを見て分かるのは、パワハラを相談しても会社はほぼ何もしてくれない ということです。
パワハラを受けた人に事実確認をしてくれるのは2割程度、そしてパワハラをした当事者への事実確認は1割未満と、かなり低い ことがわかります。
また最悪なことに、相談して不利益な扱いをする会社も約8%もあるのです
このことから、会社はパワハラに対処しないことが理解できると思います。
まとめ
ここまでパワハラの問題点を解説してきました。
再度振り返ると、パワハラの問題点は以下3点です。
パワハラはどこの職場でも起こりうる
パワハラを受けても何もできない
会社がパワハラに対処しない
ここまでの内容から、パワハラはどこでも起こっていて、いつ自分がされてもおかしくないと考えておいた方がよい と思います。
またパワハラを受けても何もできないことが多く、相談したとしても、改善のために対応をしてくれない可能性があります。
ですので、パワハラを受けたときには会社に期待するのではなく、自分で逃げたり守ったりする術を身に着けておく必要がある と思います。
(参考:厚生労働省 令和2年度 厚生労働省委託事業 職場のハラスメントに関する実態調査 主要点 https://www.mhlw.go.jp/content/11910000/000775797.pdf)
パワハラを受けた際の選択肢
ではパワハラを受けてしまったときにできることは何があるのでしょうか?
具体的には以下3点の選択肢があると思います。
相談する
逃げる
闘う
1つずつ解説していきます。
相談する
まずは相談することです。
相談相手は大まかに以下2つに分けられます。
①社内の第3社に相談する
②社外の人に相談する
社内の第3者に相談する
まずは『社内の第3者に相談する』ことです。
ここでポイントなのは利害関係のない第3者に相談する こと。
なぜなら、相談相手がパワハラをした当事者と仲がよかったり、裏でつながっていたりするケースがあるからです。
もしそのような場合には、さらにパワハラがひどくなる可能性があります。
ですので、パワハラを受けて、社内に相談する場合は、
・人事
・ハラスメント窓口
・産業医の先生
・別部署で信頼のおける人
などに相談するのがおすすめです。
私の場合は、別部署の信頼のおける人に相談し、親身に話を聞いてくれ、救済のために動いてくれました。
(その時は本当にうれしかったです!)
会社や置かれた状況によっても異なると思いますので、社内の人に相談する場合は、上記を参考に相談してみてください!
社外の人に相談する
次は『社外の人に相談する』ことです。
この場合、家族や友人でもいいのですが、可能であれば、ハラスメントに対応してくれる機関 がおすすめです。
なぜなら、家族や友人は話を聞いてくれますが、実際に問題解決のために対応をすることは少ないと考えられるからです。
ですので、以下のようなサイトを参考にハラスメントに対応してくれる機関を探してみることをおすすめします。
(こちらは厚生労働省のサイト内にある『相談窓口のご案内』です)
👇
逃げる
次は『逃げる』ことです。
パワハラを受けて社内や社外に相談しても解決には時間がかかります。
また社内の場合は先ほど紹介したように相談しても対応してくれないことがほとんど…
そのことを考えると、メンタルがきつくなる前にさっさと逃げるのも一つの手です。
逃げ方としては以下の2点があると思います。
①部署異動する
②退職(転職)する
部署異動する
まずは『部署異動する』ことです。
このときは、社内の人事や別部署の信頼できる人に相談し、部署を異動できそうなら、早めに異動するのがおすすめです。
社内での部署異動であれば、自分がする手続きが少なくてすみますので、まずはこちらを検討してみてください。
退職(転職)する
もし社内での部署異動がかなわない場合は、転職活動をしましょう。
今は労働者人口がどんどん減っており、求人が多いので、『パワハラされてるかも』と思ったら、即転職するのが吉です。
ただ、すでにメンタルがきつい場合は休職や退職をするのでもいいと思います。
転職活動は体力もいりますし、ある程度時間がかかります。
私の場合は転職活動しようと思っていましたが、その前にメンタルが限界になり休職してしまいました…
ですので、今の自分のメンタルの状況を考え、転職活動をするか休職や退職をするかを考えてみてください。
闘う
最後は『闘う』です。
パワハラの証拠をとって、弁護士さんなどに相談することです。
パワハラに関しては多くの裁判例があります。
こちらを参考にしてみてください。
👇
ただ、闘うにも時間がかかりますし、メンタルが削られる可能性があります。
無理せず、できそうならやってみるくらいで考えておくのがいいかもしれません。
(私はまだ闘った経験がないので、闘う場合は他のサイトを参考にしてみてください…)
まとめ
ここまで、『パワハラを受けた際の選択肢』を解説してきました。
改めて振り返ると、パワハラを受けた際には以下の3点を検討してみてください。
相談する
逃げる
闘う
置かれた状況や環境によって選択肢が変わると思います。
パワハラを受けていると感じたら、 今の自分にとってどの選択肢がよさそうか?を考えてみてください。
パワハラから自分を守る方法
最後に『パワハラから自分を守る方法』を紹介します。
私はパワハラから自分を守るためには以下の3つの方法があると考えています。
直感を信じる
はじめから距離を置く
反論する
1つずつ解説していきます。
直感を信じる
まずは、『直感を信じる』ことです。
ある研究では直感の9割は当たる という結果が得られたそうです。
初対面で
「この人何か苦手だな」
「この人とはいつもうまく話せないな」
「この人と会うとなんか緊張するな」
など思うことはありませんか?
そして、大体の場合においてその直感は当たります…
(嫌な直観ほど当たる気がします…)
「第一印象で人を決めない方がいい」
という人もいますが、我慢して関係を続けると、どんどんきつくなっていきます。
ですので、
「この人苦手かも」
と思ったら、メンタルを病む前にさっさと距離を置きましょう。
(参考:メンタリストDaiGo 直観力)
👇
はじめから距離を置く
次は『はじめから距離を置く』ことです。
こちらは先ほどのように苦手と感じたら距離を置くのとは違い、最初から距離を詰めすぎないようにする ことです。
仕事では職場の人と無理して仲良くなる必要はありません。
無理して仲良くなろうとして距離を詰めてしまうと、後々距離を置くのが難しくなります。
ですので、はじめからある程度距離をおいておき、あまり距離を詰めたくないスタンスの人という立ち位置を獲得しましょう。
はじめのうちは、
「何で輪に入らないの?」
「もっと雑談とかした方がいい」
などと言ってくるかもしれませんが、断固スルーでOKです。
きつければ仕事だけの関係と割り切ってしまうことです。
距離を詰めなければ標的になりづらいです。
ですので、『仕事だけの関係』と割り切ってはじめから距離をおくこと を意識してみてください!
反論する
最後は『反論する』ことです。
パワハラをする人はいつでも標的を探しています。
そして、少しでも
「こいつは反論しなさそう」
「こいつは何でも言うことを聞いてくれそう」
と思われたら、標的にされます。
(パワハラをする人は言いなりになる人が大好物です…)
ですので、嫌なことを言われたり、自分にとって重要でないことを頼まれたときには反論することです。
反論することで、
「こいつは言いなりにならないな」
「こいつに何か言うと面倒だぞ」
と思われます。
そうすることで、『面倒なやつ』と思われるかもしれません。
しかし、自分の仕事をしていれば何の問題もありません。
とはいっても、反論したり、断ったりすることが苦手なこともあるとお思います。
その時はうまく『キレる』ことが大事 です。
キレることについてはこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
👇
反論したり、うまくキレることを身に着け、パワハラをされそうになったら反論して、距離を置きましょう!
まとめ
ここまで、『パワハラから自分を守る方法』を紹介してきました。
振り返ると、パワハラを防ぐには以下の3点が大事です。
相談する
逃げる
闘う
すべてできればいいですが、1つでも十分効果はある と思います。
この中でできそうなものや自分に合ってそうなものをぜひ試してみてください!
まとめ
今回は『パワハラとは何か?』を解説し、『パワハラから自分を守る方法』を紹介しました。
解説してきたように、パワハラはどの職場でも起こりうるもの です。
ですので、パワハラに合う前に、パワハラから自分を守る方法を身に着けましょう!
そしてパワハラを受けず、仕事に集中できる環境を作っていきましょう!
私は上司との関係に悩み、ストレスが限界になってメンタルを病みました。
詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
👇
パワハラが少しでも減る世の中になればいいなと思いますが、会社が動いてくれなかったり、パワハラを受けた側が責められたりと、パワハラがなくなるということは期待ができなさそうです…
ですので、自分で自分を守る術を身に着け、「無理そうだったら逃げる!」くらいのスタンスで無理せずやっていきましょう!
また、すでにメンタルがきついというときには無理せず休んでください 。
仕事は他にもありますが、あなたは一人です。
自分を大切にしてください。
今回の記事が少しでも参考になればうれしいです!